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鏑(かぶら)矢 外国にもあるのか?


何度か、書いたが日本の弓矢、和弓は独特だ。
中国のもの、西欧のものや、南洋のものと明らかに異なる。韓国のものは知らないが、恐らく和弓みたいではないだろう。韓国人も「日本の弓は韓国の真似ですよ」とは言えないだろう。
宇田川先生もそう言わないだろう。何しろ弓が210cmの長さがある。鏃の種類は数え切れない。
弦は逆に張る。私は弓には詳しくないが、世界的にみて同じようなものはない。
なぜこのような独特な弓矢が発達し、鉄砲が出現して実用化されなくなっても武道として栄えたのか。

画像は2種の鏑矢(大根の一種のかぶらに似ているからそう呼ばれているのか)である。
矢自体は、94cm、と86cmくらいで長いが、矢の先にこのようなものが装着されている。
先が重くて、抵抗が大きく、狙いが定まらないことこの上もないが。

木製で、綺麗に円錐形に作ってあり丁寧に漆で塗られている。
直径は30mm、長さは55mmで両方とも同じ大きさであり、先端には鉄が付いている。
従って当たったら、痛いだろう。
左は空洞で穴が開いていて、飛ぶときにヒューと笛を吹くのと同じ原理で音が出る。
右は固体だ。

先回書いた、「犬追いもの」、囲いの中に犬を放し、それを騎乗して射るゲーム、に使用してたものだろう。当たれは犬は死にはしないが、[キャン」と鳴いただろう。かわいそうに。
空洞のものは音を出し、やはり犬の聴覚を惑わすことを目的にしてのだろう。
見れば見るほど不思議な矢だ。

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コメント

No title

魔除のため、戦闘合図に使用したかと思います。
この先に雁股の矢先がついた矢もあります。犬追い物には、違った矢を使ったかと。

No title

画で見るとこういう矢だったのですが、横に穴があいていて音がするのは嚆矢と同じです。画を見つけ、また書きましょう。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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