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クロスボーの鍵は巻き戻し器


ヒギンズ博物館で観たものだ。欧州にも沢山あるが今まであまり関心がなかった。

NHKにいたМ岡さんの友人が「弩」と言う「七人の侍」をほうふつとさせる小説を書いていただいた。
面白いストーリーだった。山陰で発見された日本のクロスボーから発想したと言う。

この例は欧州15世紀、オーストリアのものだ。13-4世紀に良く使われた武器とあるが、鉄砲の握りと似た引き金だ。むしろ鉄砲のサーペンタインはこの形を踏襲したのだろう。

弓の部分は65cm、全長1m、弦の掛かる部分は真ん中より前で、矢は羽はなく短い30cmほどの棒だ。矢じりが被せ型で固定してあり、日本の矢じりのような出来ではない。

弦は何か毛や繊維、動物の腱などを編んだもので、直径は10mmはあろう。つがえて放つわけでないからだ。矢、棒は溝を滑って行き方向が決まり、エネルギーを得る。

弓の部分は鉄だからどうこれを引くか、右下の巻き柄のついた鉄製の箱が鍵だ。箱を台の真ん中あたりの
両側に出ている凸にひっかけて柄を回し戻して行く、だから直ぐに次の矢は放てない。
この箱を装着する時は弓を立てて、元を猪皮の箱に入れてようだが、これはまたは肩あてかもしれない。

巻き上げ箱の中は歯車だろう。歯車は当時、日本にはあった技術概念だったのだろうか。
16世紀鉄砲伝来の頃、輪転式の遂石銃や時計が入ってきているので、知っただろうが。

この弓はかなりの力を有し、射程は長くはないだろうが、鉄砲が出るまでの欧州の主要な飛び道具だった。いずれにせよ、かなりの工業力だの製品だ。

やはりおもちゃでないものは迫力があった。胴体に命中したら即死は確実。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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