fc2ブログ

記事一覧

ヒストリーチャネル(History Channel)の虚実

アメリカにいた頃、ヒストリーチャネルの製作会社(いろんな小規模プロダクションを使っており、
日本の時代ものを作っていたのはハリウッドの「グレーストーン」と言う会社だった。)から問い合わせを受けた。刀、鎧、火縄銃、大戦までの兵器などに関してだ。

どこの誰もそうだが、テレビ業界人はすでに仮説を持っていて、番組をこういう風に作ると言う方針ありきから、取材している。
例えば「日本の武器兵器は欧米の真似物である。」と言う仮設があれば、その方針に添ってない意見は採用しない、と言うような現象である。

ヒストリーチャネルの強みは「ミリタリーヒストリー」だ。
膨大な映像を使える。各軍事博物館の館長にアクセスがある。そんなことで、軍事ものに関してはBBCと並んで多くの作品を制作、放送した。もう題材がないくらいだ。

BBCの作品はあまり観る機会がないが、英国出張中に見た軍事ものはかなりデータを駆使し正確だった。NHKのヒストリーものは妙な語り口、ドラマ仕立てが多い。(BBCの番組もDVDになっているはずだが。)

「ヒストリーチャネル」を私はあまり信用していない。

取材を何回か受けているうちに彼らの製作費の安さ、スタッフの水準などが分かったからだ。
武器兵器に関しては関心も知識もない人間が多かった。女性のプロデユサーは殆ど何も知らなかった。
そして、1)同じ映像を違うテーマに使い過ぎる。2)キューレターなどの語りで繋いでテーマを作り上げる手法。
3)つまらないことで「ひっぱる」(時間をかせぐと言う業界用語)
こういうことが顕著だ。
若年層の視聴者が多いのはこういう理由からだ。大人には飽きられた。

リビー教授も何度も取材を受け、出演もしたが、私と同じ意見で、こう懲り懲りだ、と言っていた。

スポンサーサイト



コメント

No title

ヒストリー・チャンネルは、独立したTV会社でなく 親会社が、A&E TV Network ですから正確さより低予算の娯楽性を重視した番組になってしまうと思います。 (宣伝とかは、そこそこ上手ですけど、BBC とは、格が全く違うと思います。)

No title

おおせの通りです。そのことを私は言いたかったのです。ありがとう。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


現在の閲覧者数:
カウンター :

月別アーカイブ