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少し重い二式空挺隊用7.7mm小銃その2


二式小銃は画像のように結合する。
結合部分は厚い鉄板で覆われている。銃身が機関部に入る部分に補強してあるからだ。

従って、重い九九式小銃よりさらに重くなってしまった。
これは空挺用としては議論があっただろう。しかしその頑丈さは白兵を重んずる日本陸軍としては譲れぬものであっただろう。

銃の精度は200m(九九式照準の基本)で、九九式小銃と比較し、殆ど差はなかったそうだ。
私のバンザイシュートアウトでの実験、これは100mでも殆ど差はなかった。

また2挺の二式小銃の銃身を交換して射撃しても支障はなかった。

先にも書いたが、映画に出てくる暗殺者が短いケースに入れた狙撃銃はほとんどが、二式小銃そのままかそれを改造(木部を短く)してスポーターにしたものだ。

このような小銃が世界中どこにもなかったからだ。
今回2挺の二式小銃をアメリカで処分してきたが、きちんとした収集家が改造することなく、永遠に引き継いでくれることをせつに望む。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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