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火縄銃の台のみ



先日、亡くなった名和 弓雄先生は、火縄銃だけでなく、甲冑、捕り物道具などの権威であった。
先生がよく言っていたことに「火縄銃の台だけとか、銃身だけには手を出すな。合うものを見つけるのはほとんど不可能。」との内容があった。

画像の台は、はたして台だけで、完全なる平カラクリが付いている。
松本の旧家から出たと言うので、松本の火縄銃であっただろう。
全長108cm、先の部分に3cm幅の2本の赤帯が漆で塗られている。隊など所属を示したのだろう。
カラクリ下部には何かの書き込みがあった(家名かもしれない)らしいが削り落されている。
目釘穴3個。台の後部掘り込みの最大幅は4cmだ。大体後部の直径の半分が口径だから、この銃は立派な十匁筒だった。(松本の銃は国友銘が多いそうだ。)

どうして銃身だけが無くなってしまったのか。
一番考えられる理由は、第二次大戦中、金属供出に出してしまった。しかしなぜ真鍮のカラクリは出さなかったのか。銃身で囲炉裏の自在を作ったりもするが。
または、
幕末に銃身を菅打銃に改造した。この場合も台はそのまま使う場合が多い。当然カラクリは鉄製のパーカッションロックにするが、無理して火縄銃のカラクリが入っていた部分に入れてあることが多い。

これだけ立派な銃が完全でないとはまことに残念なことではあるが、何らかの形で飾り物として残したい。

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コメント

No title

おはようございます。 木で銃身を造られては如何ですか。仕上げは墨を塗って。 木でしたら法律に触れることもないでしょう。

No title

良いアイデアですね。私は何か合金で作り、銃砲にならないものを考えたましたが、少し離れてみるには木製でも良いでしょう。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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