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軍刀の鍔

鞘だけ、鍔だけの帝国日本軍の軍刀の外装は良く見る。
 
観察すると、出来はいろいろだ。
 
私は内側外の波を観る。鋳物だから細かいところがくっきりしている方が良い。
 

なぜこのような品が出るかと言うと、刀身が審査に受からず、没収されるからだ。
 
鞘と鍔などの装具には罪はない。持って帰る。
 
また、中に良い刀身が入っており、軍刀拵えから出して、休め鞘に入れたり、昔風の鞘を製作したり、
まれに持ち主が出征する前の鞘に納まったりすることもある。
 
私は一降り、鞘の中を掃除してもらい、敢えて軍刀にしている。
南紀の新新刀、長く、厚く、重く、どんな大きな軍人が持っていたのか?
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コメント

No title

まあ、没収というより「所有権放棄」任意の提出という建前です。

古来の鍛刀法で作られた、という冠を無視して昭和の軍刀を文化財にすると、お上の規制管理との折り合いが付かない。

洋鋼刀でも素延べでなく、折り返し鍛錬がなされていると、登録証がつく不思議。
肉眼による、その見分けは実に主観的なのですが。

No title

これは「よう鉄」だから駄目なんですと言う鑑定人が老人に説明していたのを聞きました。よう鉄、「洋」か「溶」か、鋳物の軍刀などないので、まったく理屈に合わなかったですが、警官が持ち去りました。眼で観察し、炭素量や内部の様子は分かるわけがありません。
刀やは品が少なくなれば良い、くらいの感でないでしょうか。
30年ほど以前、銀座の柴田に頼んでおくと通るとかいろんな話がありました。

No title

よう鉄=洋鋼ですね。
洋鋼刀だから駄目、というわけではなく。
これは明治、大正からあり、戦艦三笠の砲身から作られた短刀など多数現存しますが、英国シェフィールド製の洋鋼を原料でも、立派に登録証がつきます。

鍛え肌(要するに鍛造時の傷)があれば通り。
刃紋がぼやけていれば、油焼きで撥ね。

というように識別の公式はあるのですが、錆身であればこれも判らず。
「えいや」、の判断になってしまいます。

茎仕立てがサンダー削り、そこにアラビア数字の刻印などあればもう駄目。

No title

戦国時代より西洋鉄で武器兵器を製造していたのだから、洋は理由に
ならないと思いますし、科学的に証明せよ、と私なら詰め寄ったが。

No title

繰り返しになりますが。
洋鋼すなわち駄目、ではありません。

登録審査は、形状、銘文等からの文化的判断で。
かって錆身で焼き刃のない生鉄の刀を撥ねたときに、10円銅貨をあてても削れず、明らかに刃もめくれているのに。
研いで見なければ、焼き刃がないかどうかはわからないだろう。
撥ねる根拠を示せと、抗議されたことがありましたが。

では自分で研磨をおやりになった上で再審査を受けてくださいと、審査保留でお帰りいただいた。
その方は、組関係らしく所轄から呼び出されたようで、それきり来ませんでした。

まあ個人の財産を放棄させるのですから、納得のゆく説明は必要ですね。

No title

立派な対応です。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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